短答過去問2について

追加で別の受講生から質問があったので回答します。

今は過去問をやってます。正答率は25問解いたら、20問前後です。それでもこれ問で答え覚えてしまっているから解けているだけのような気がして、やはり解くより解説を読み込んで規定の理解を更に深めた方が良いでしょうか?

短答過去問の目的は「条文や規定をしっかり理解する」ということです。
よく失敗するパターンに「過去問を解くこと」が目的となってしまう場合、すなわち「過去問を勉強」してしまうことです。
やるべきことは「過去問で勉強」することです。

解説自体は、かなり「まじめ?」なので、全部を読み込む必要は無いと思います。
ちょっと難しいのですが、講義でいつもお伝えしている「これって、特許法だから、○なんじゃないかな?」って感覚が重要です。
趣旨を理解して上で、問題を解くということです。

で、本当に難しいのですが・・・例えがご質問者の方は「25問解いたら20問」正解するとのこと。
このとき、課題は間違えている「5問」なのですが、合否を分ける問題は実は正解している「20問」の方にあります。
すなわち、「出来た」と思っている部分に潜んでいるサイレントエラーを探すことが重要になります。

ただ、それはこの時期出来る話でもなく、といって見つけるのも難しい状況です。
割と今年の短答試験が終わってから、ずっと考えていますが、現状としてはこの発見をどうするか?の答えが見つかっていません。

問題を解くこと自体は悪く無いと思います。
しかし、過去問自体が繰り返し出る可能性は低いので、同じ問題が出来るようになっても、あまり効果は上がりません。

単に「○」「×」を出すのではなく、何故そうなるのか?をしっかり考えて進めて頂くのがよろしいかと思います。