質問について

遅くなりましたが、質問についてお答えします。

1つ目

意26-39-イ
問題文の語尾を見ると「実施することができない」となっていましたが、条文では「業として…実施することができない」となっており「業として」が抜けていましたので×と思ったのですが〇でした。この手の問題は、論点を考えて答えれば宜しいでしょうか?

この手の問題は、読み方が難しいですよね。

[26-39-イ]「自転車」に係る甲の登録意匠イにおいて、その意匠の一部である「ハンドル」の意匠が、その意匠登録出願の日前の出願に係る乙の登録意匠に類似する場合、甲は、イを実施することができない。

この場合、クライアントから聞かれたときに、どう答えるか?という視点は大切です。
例えば、これを「×」とすると、実施できてしまう。
すなわち、お客さんに「実施していいです!」と伝えたことになります。
なので、それはまずいのです。
したがって、原則「○」です。

もし、「実施することができる場合がある」という例外を問われている問題であれば、ご指摘のように「業として」の要件まで考える必要があると思います。

2つ目

意22-45-2
もし、問題文が「…登録意匠を利用する範囲の否かを請求の趣旨とする判定…」であれば判定を特許庁に判定を求めることができるでしょうか?
機械的に「判定請求は、利用関係について求めることができない。」と割り切るべきでしょうか?

勉強する上で、「問題文がXXである場合は」と考える必要は有りません。
これは、受験生が正解が出せないことが多く、単に混乱するからです。
(そもそも問題として成立しなくなる場合もあります)

なお、ご質問については、そういう言い方であってもダメです。
判定は、簡単に言えば「侵害しているかどうか」のようなことを特許庁に判断してもらうものだからです。

詳しくは、特許庁のPDFをご覧下さい。
https://www.jpo.go.jp/tetuzuki/sinpan/sinpan2/pdf/hantei2/hantei_01.pdf

3つ目

18スマート攻略コース受講生です。2つ質問させて下さい
(1)現在、下三法対策講座と短答ブラッシュアップ講座が未受講です。どちらを優先して視聴した方がよろしいでしょうか?

短答ブラッシュアップは、下三法の説明もしているため、全体が終わらないと受講が難しいです。
解き方を説明していますので、先に下三法を見て、仕上げに短答BUをご覧下さい。

(2)論文合格答練と短答実戦答練の復習方法を教えて下さい。

まず、この時期は「短答の学習時間を確保した」上で、論文の学習をして下さい。
なお、下三法の学習をはじまると、論文の学習時間はかなり難しくなります。
すなわち、1週間20時間とした場合、下三法の学習がスタートすると、「四法+下三法」で20時間以上を確保して下さい。
その上で、時間があれば論文を進めて行くことになります。

短答実戦答練については、解いた上で「過去問と同じ問題」で間違えたところを中心に復習して下さい。
その上で、復習の時間を決めるようにして下さい。
詳しくは2月の学習コンパスで説明します。

論文合格答練は、落ちた項目を確認するようにして下さい。
ただし、先程書いたように、かなり学習時間が取れる方以外は短答試験の学習を侵食しますので、バランスよく学習して下さい。
(毎週30時間近く取れるのであれば、論文の学習を平行してもよろしいかと思います)