原因を特定する大切さ

いよいよ短答の本試験まであと1ヶ月ちょっとですね。
これからガンガン追い込んで下さい。
この時期、息切れする人もいるので・・・がんばりましょう!


さて、今日お伝えしたいのは「原因を特定する大切さ」です。


過去問を繰り返し解いていると思いますが、
同じ問題の間違いや、以前出来ていたのに間違えるという場合があると思います。

ここで大切なことは、

「間違えるのには原因がある」

ということです。


厄介なことに、この「原因」のいくつかは自分で特定出来ません。


受験生を見ていると、毎年繰り返しになりますが・・・

「今回はうっかり間違えた」
「そうそう、この問題間違えるんだよね」

と、結構流してしまう受験生が多いです。


しかし、実際間違えたということは何か原因があるわけです。
少なくとも四法では、その原因を潰さないと本試験で苦戦します。

この原因を特定出来ない原因(くどい)は、短答過去問は(論文過去問もそうですが)

「答えを見れば理解出来る」

からです。

「理解できればいいのでは?」と思うかも知れません。
しかし、それは対症療法であり、
原因を特定できていないことが多いです。



例えば、血圧を測定したら高かったとしましょう。
「最近塩分取り過ぎているからね!塩分控えないといけない」
そう考える人も多いでしょう。


これがみなさんの勉強法です。

「血圧が高かった」=「結果」=「過去問で間違えた」
「塩分控えよう」=「対策」=「解説を確認する」

という図式です。


しかし、血圧も高くなるには原因があります。
単に塩分の取り過ぎだけでは有りません。

そうすると、その原因を特定する必要があります。
塩分を控えて改善する場合もありますが、改善しない場合もあります。
だから、病院では色々と検査をします。


すなわち、咳がでる=咳止めをのむ、熱発した=解熱剤をのむは対症療法です。
しっかり原因を特定し、治療をする必要があるでしょう。


みなさんの勉強も同じです。
「何故間違えているのか?」
「何故論点を落とすのか?」
という原因を特定することがとても大切です。


この原因を特定するために質問して頂くことは有効です。
質問って「解らないことをする」のではなくて、
「解っていることを確認する」ことも質問だからです。


過去問は、当然「知識不足」で間違える場合もあります。
(この場合原因は明らかです)


しかし、出来るはずの問題が間違えた場合は何か原因があるかも知れません。
その原因を特定するための質問ってそれ程時間がかかるものではありません。
「○○で間違えるけど、XXって考えで正しいですか?」だけです。


質問形式が難しくても、間違えた問題と「こうやって今後は考えるぞ!」ってつぶやくだけでも効果はあります。
自分の確認にもなるからです。


残り1ヶ月ちょっと、悔いの無いように全力で頑張って下さい。