気分を切り替えること

ときどき、受験生と話していると、

  • 「もうX年も勉強しているのに、点数が取れません」
  • 「X年やっているので、これくらいの点数は当然なので、もっと取りたいです」

と言う人がいます。
割といらっしゃいます。

ただ・・・この何年勉強しているかは、あまり関係ないと思っています。
この考え方の裏には「X年も勉強しているにも関わらず、自分は勉強できない」ってことなのだと思います。
でも、それは違うと思っています。

まず、正確に言うなら「○時間勉強しているのに」というのが正しいです。
人間忘れる量があります。

なので、

(理解した量−忘れる量×0.2)+(暗記した量−忘れる量×0.8)

の分しか増えていきません。

良くありがちなのが「仕事が忙しくて勉強が出来ない」って人です。
勉強時間が少なければ、頭に入れた分と忘れる分の方の差が小さくなります。
そうなると、なかなか成績は上がりません。
結果として、何年勉強しても同じ状況になります。

ここで、上の式で忘れる量に重みを付けています。
基本的に、暗記の方が忘れやすいと思っています。
しかし、暗記に労力を割く人が多いのです。
時間がないときこそ、理解を増やして行く必要があります。

そして、冒頭に書いた「X年勉強しているのに」という考え方は、する必要が無いということを話したかったのです。
やはり、短答試験の勉強、論文試験の勉強をしていて、成績が伸びないと悩むと思います。
そして、「X年勉強しているのに」というのが、更にマイナス要因となり、この直前期にも関わらずモチベーションが落ちてしまうのです。

大人である以上、仕事や家庭の都合があるのは仕方ありません。
弁理士試験の勉強をはじめようと思う人は、基本勉強が出来ない人はいないと思っています。
(少なくとも自分より皆さん良く出来ると思っています)

そういう邪念にとらわれず、今の時期は淡々と勉強を進めて頂ければと思います。