秋ゼミ1回&論文の考え方

日付的には昨日になりますが、ゼミの1回目。
とりあえず、欠席連絡を頂いていた2人以外の方は出席でした。
これから宜しくお願いします。
まぁ、楽しくやっていきましょう!

ゼミの内容は昨年とはやり方をかえています。
やってみて、何か問題があれば途中で進め方を変えます。
臨機応援に進めます。

さて、自分が学習塾で教えている頃、複数のクラスを受け持っていました。
定期的に実力テストがあるのですが、自分の場合、クラスによって予め問題を教えていました。
教えるといっても、同じ問題ではなく、類題(算数でしたので数値を変えたり、問題パターンを変えたりしたもの)を、多めに渡すのです。
例えば、試験が10問出るとしたら20問とか、30問渡します。
そして、それを予習するように指示していました。

確かに「テスト=実力判定」という事を考えると良い方法ではありません。
しかし、「テスト勉強してね」といっても、

「何を勉強して良いか解らない」=「勉強できない」=「点数が取れない」=「勉強つまらない」

となる子が多いのです。
さすがに、最上位クラスでこれをやると満点続出なので、最上位クラスでは教えていませんでした。
ただ、それは一部の生徒です。
クラスに応じて教える問題、やるべき問題を変えて「何をすべきか」を見せていました。
実際テストを実力判定として解く機会は、入試に近くなればたくさんあるのです。
(ただ、最近これをやるとクレームになるそうです)

この考え方は今も変わりません。
例えば、「論文の勉強をしましょう」といっても何をすれば良いのか、よく解らないのです。
であれば、「この問題について考えてみましょう」と提示した方が明確になります。
本試験のように「初見の問題を時間内に考える」という練習は、答練等いくらでもできます。

時間をかけても正解が出せないのに、時間内に正解を出すことは不可能です。
これは仕事(明細書作成)でも同じです。
時間をかけてちゃんとできないことは、時間が無ければもっとできません。
最初のうちは、時間に縛られずまずはしっかりした明細書が書けるようになることが大切。
その力がついた上で、強弱をつける仕事をしていくわけです。

「時間をかけてでも良いからきっちりしたものができる」ということはとても大切です。
しかし、皆さん「試験勉強」となると、「テスト」=「実力判定」というイメージが強くなります。
そして、正しい答案が作れないにもかかわらず、制限時間内に慌てて解くという習慣が染みついています。
それでは、思ったより実力は伸びません。

年内(第1シーズン)は、まず「きっちりした答案を作る」というのを目標に進めて行きたいと思います。