案件の期限と質とのバランス

たまたまですが、6月期限の案件が集中しまして、色々と立て込んでおります。
期限案件とはいえ、明細書の質を落とすわけにはいかず、かといって期限を過ぎたら意味が無いというジレンマです。
特にソフト系の発明は、しっかり考えておかないと他社は特許を回避しやすいですし、また、中間対応・権利行使時にも困ります。
そして、発明者から出たアイデアは極力盛り込みたいとなると色々てんやわんやになりますが、それでも可能な限り良いものと考えます。

この期限と質のバランスは弁理士試験でも同様です。
仕事については、この期限ということを意識するのですが、勉強だと「質」を追求しがちです。
「あれもやろう」「これもやろう」・・・と。色々な学習を取り込みすぎて、結局「時間内に終わりませんでした」となりがちです。
「基本をしっかりやる」というのは、勉強でかなり重要です。

例えば論文試験の勉強をしていると、細かい論点、判例論点、気になるところはたくさん有ります。
でも、多くの受験生が書けることを書けるようになるのが一番大切です。
細かい論点で差がつくことは少なく、基本部分で合否が決まることが大半だからです。

論文試験まであと23日。
「基本がとにかく大事!」ということを意識して、乗り切っていきましょう。