発明相談

今日は発明相談の担当でした。最近弁理士が増えたせいか、昔は2ヶ月に1回ペースでしたが、今は3ヶ月に1回ペースです。

発明相談って、他の先生は何処まで回答しているか解りませんが・・・自分は「責任が発生する個別案件」については回答しないようにしています。例えば、権利侵害の相談でも「○○という対応が取れる」とか、「○○の場合は侵害になる」という話はします。出願についても「こうやれば良いですよ」とは言います。

ただ、具体的に「請求項はこう書くと良い」とか、「指定商品はこうしましょう」という点までは踏み込まないようにしています。「一般論」として言えることは言うけど、そこで止めています。それは発明相談が代理人として受任していないからです。

お金云々というより、やはり弁理士が回答すればそれは「プロ」の意見になります。踏み込んで回答すればそれなりの責任を取る必要があると思っています。「発明相談で回答したことだから、知りませんよ」とはならないと思っています。だから、個別具体的な内容については、代理人で無い以上、答えないようにしています。

また、同じ結果であっても「無料相談だから適当に答えた」と誤解される可能性も考えています。当然そんなことは無いのですが、やはりこちらが言ったとおりに手続をされる場合もあります。「責任」を持って仕事をしたいと考えているから、そのように判断しています。

といっても、単純に法制度だけを説明しても、折角来て頂いた人に申し訳ないですから。ある程度「満足」いく回答が出来るように心がけています。この辺のバランスがとても難しいところです。


ちなみに、弁理士受験生に対する相談はガイダンスでも受講生でも差は無く答えています。ガイダンスだけしかお話しない方もいらっしゃいますし、直前の口述模試でしかお話しない人もいます。また、ブログでコメントをくれる人もいます。

どの人であっても、その時点での質問者の情報を元に最も良い回答をするようにしています。頼ってきてくれる人にとっては、講座を取っているか否かは自分にはあまり関係無いと考えているからです。