点の記憶力

競馬をやる人って割と馬を覚えていて、更にレースを覚えています。
周りで「去年の有馬記念何が勝ったのですか?」と聞けばだいたい答えられると思います。
そして、そのときの騎手が誰で、この勝馬の血統(父親)とかも覚えている人も多いです。

自分は・・・全く覚えられないのです。
これは昔からで、何の馬が何にどうやって勝ったかとか殆ど記憶にないのです。
先週のオークスからして覚えていないです。
なので、いつもガイダンスで話しているように、本当に記憶力が弱いのです。
「勉強のことだから覚えられない」のではなく、それ以外もダメなのです。

結局競馬の勝馬とか、流れがない「点の記憶力」です。
これが得意な人と不得意な人がいます。
これが得意な人は、多分条文や要件を流れがなく覚えられます。

それに対し、自分のように流れがないと覚えられない人もいます。
逆を言えば、流れがあると覚えられるのです。「線の記憶力」すなわち「理解」です。

この間受講生さんと話をしているときに「歴史は暗記なので苦手」と言われましたが、「歴史は暗記じゃない」と否認しました(笑)
これも、歴史を「点」で捉えると暗記になります。しかし、歴史というのは動く背景があって、人間ドラマが必ず入ります。そして、事件が起こり、それにより歴史が動くのです。
鹿ヶ谷の陰謀」を単なる事件として覚えればつまらないですが、法皇と平家との関係、そして武家政権の流れと考えていくと、暗記というより理解になっていきます。

条文も同じです。
「点」で見ていくと単なる暗記です。
しかし、条文には流れがあり、モチベーションがあります。
そこをしっかりと理解していくことが重要だと思います。
(と、最後は強引に勉強ネタ)