短答ファイナライズ1回目

今日は短答ファイナライズの1回目でした。内容的には総則のところです。

「短答」ファイナライズという名前ですが、「短答」はあくまで条文を理解するツールとして捉えています。講座として扱いたいのは「条文をどう読むか」という部分です。

中々受講生のレベルが把握し切れていませんが、一つ言えるのが皆さん短答に受かっていないということ。それはどういうことかというと「条文の知識が今一歩足りていない」という点です。

去年初めてだった人であっても、短答試験数回受験されている方も、実は「そこ」が同じレベルなのです。「自分は受験勉強○年目だし、過去問や条文、青本は読んでいる。」と感じている人もいるかも知れません。であれば、短答試験は少なくとも40点以上取れているはずです。でも、合格基準点に届いていない、まずその状況をしっかり認識すべきです。

よく、英語が苦手な人は中学生の教科書からやり直すのが1番良いと言います。ただ、殆ど人はそれができません。何故かといえば「解っているから」です。9割型理解できるから、そんな基礎からやりたくない。しかし、残りの1割が実はかなり厄介な部分です。「勉強が出来ている」と思っているのに、合格出来ていないひとは、割とその重要な部分が欠落しています。

例えば、今日は最初に「商標の機能」について説明しました。おそらく、入門生でも知っている内容です。ただ、「知識として知ってる」のと、「知力として身についている」のは全然違います。合格点に到達しない人は、殆どが前者です。ただ、本人にその自覚がないのです。商標の機能と聞けば答えられますが、例えば判例ベースの問題を出したとしたときに、ここにつなげて考えることをしません。

隔週ですが「特許法(実案法)」「意匠法」「商標法」の核となる部分が身につき、どんな問題が出たとしても、対応出来る力を身につけられる講義にしたいと考えています。