学習するタイミング

短答試験組はいよいよ最後の追い込み!ということで、色々と頑張っている時期だと思います。
この時期は最後の仕上げとなります。解らないところをドンドン発見し、連休で潰していきましょう。

さて、短答試験の勉強ですが、過去問→条文の繰り返しです。
そして必要に応じて青本に戻り、趣旨を確認するのが原則です。

ただ、これは「原則」の勉強方法になります。
1月、ぎりぎり2月位迄であればこの勉強法は有効です。

ただ、原則通りやって結局過去問が解けなければ意味がありません。
人によっては「手遅れ」の場合があるからです。

例えば、「血圧が高め」という場合。
塩分コントロールをしましょうという話になりますし、それが原則です。
しかし、完全に高血圧になってしまうと、もう塩分コントロールだけでは治療は望めません。
この場合降圧剤を飲む必要が出てきます。

肝臓の調子が悪くならないように休肝日を設けましょうというのも、実際肝臓を壊してしまったらそういう話にはなりません。

今まで、受講生さんには「短答の勉強は条文、青本を見てください」「解らなければ質問をして下さい」「1週間の勉強時間は20時間程度頑張りましょう」という話をしてきています。
しかし、このような勉強法にも「時期」があります。

同じやり方をしても、勉強が進んでいなければ既に手遅れです。
病巣は広がっているのです。

では諦めるか?
答えは「否」です。

「同じやり方」では無理というだけで、直前期であれば直前期の勉強方法を取れば、十分合格を狙えます。
ただ、「確実に受かる」という話ではなく、「上手くいけば受かる」という話になります。

この辺は「ギャンブル的」な要素が強くなってきますが、そういう勉強法を出来るか?というのが直前期は重要になります。

仕事が忙しい、時間が取れない。10人受験生がいれば10人の事情があります。
しかし、試験は平等です。
時間がとれてコツコツ勉強してきた人と、同じ土俵で勝負したら負けるに決まってるのです。
「勉強が出来なかった人」は、それなりの勉強の仕方があります。
ただ、合格出来ないリスクも高くなります。

そこが割り切れるかどうか?という点が、この時期重要になってくるのです。

今までのレベルによりますが、短答模試で20点台が取れているのであれば、本当に合格する気であれば、今からでも十分間に合います。

いつも書いていますが、弁理士受験生は優秀な人が多く、かつ、まじめな人が多いのです。
今のままではダメだと思う人は、試験直前、どうすれば合格出来るのか?という点を意識して残りの期間は学習を進めてみてください。