平成26年度弁理士試験短答合格者統計

特許庁から「平成26年弁理士試験短答合格者統計」が発表されましたので分析してみたいと思います。

合格者の増加

一般合格者が375名から505名に増加しました。
「いくつあるか問題」が増えましたが、合格者が増えたということは試験の難易度はそれほど上がっていない事が解ります(ただ、元々がかなり厳しいレベルにはあります)

受験回数内訳

初回受験者の合格者数が115名から75名に落ちました。
それに対して、1〜5回受験者の合格者数が255名から315名に増えました。
もっと言えば、複数回受験者については、軒並み合格者が増えました(それもほぼ倍)

これから解ることは、「短答対策をしっかりしている受験者」が合格していると言うことだと思います。
初回の受験者と1回目以上の受験者との大きな差は「経験」です。
最初に受験するときは「どうすれば良いのか」が全く解りません。

  • 「論文もやらなきゃ」という漠然とした意識
  • 「短答試験は何とかなるかな?」という甘い期待
  • 「短答試験に乗り切る!」と逆に意気込み過ぎ

今は短答試験が一番厳しい試験といっても過言ではありません。
しっかりと条文を理解し、対策を立てることが大切です。

逆に、75名の人が受かっているというところも注目です。
この75名全員が天才という訳ではないでしょう。
方法論さえ間違え無ければ、短答試験は十分合格することができます。

短答合格回数内訳

初回合格者は282名から291名と微増です。
それに対して1回以上の合格者(免除切組)が、150名から232名と大幅増加しました。
今回免除切組が多かったということもあると思います。
ただ、それだけではありません。
一度合格している受験者は、それなりに「短答突破」のテクニックを持っていることとなります。
すなわち「方法論」が確率できているから、再度受験しても合格できるのです。

結論

結局、条文を理解する、過去問を解く、青本を読む。
そういう基本動作の積み重ねが短答試験を突破するコツです。

覚えられるかどうかというより、勉強方法が重要です。
難しい事に手を出さず、基本を繰り返しやる、当たり前のことを当たり前にやることが結局合格する方法だと思います。
ただ、基本を繰り返しやる、当たり前のことをやるというのが実は一番難しいのです。
(だからこそ、基本をしっかりやってる受験生が今は受かるのです)

まずは条文と友達になるところからはじめましょう!