入門講座の再受講について

この時期の受講生からの相談の中で多い相談の一つに「入門講座を再受講した方が良いでしょうか?」というのが有ります。
当然、個人の事情もありますので、一概には言えませんが、一つの判断基準(一般論)をお伝えしておきます。
申し訳ありませんが、自分の講座(中上級の短答解法修得講座と、入門講座のスマート攻略コース)で比較しておきます。

まず、点数的には30点を超えたかどうかと言うのがあります。
自分が今まで見ていると、やるべきことをやっている受講生は概ね30点台は取れる試験です。
20点台以下になってしまった受講生は、殆どが「時間が取れなかった」等の事情があり、「過去問が出来なかった」ケースが大半です。

例えば、短答解法修得講座は、「インプット」がある程度出来ていることを前提に、知識の整理を目標としています。
自分としては、弁理士試験が1つのレベルしかないため、入門講座でも、中上級向け講座でもやるべきことは同じと思っています。
しかし、短答解法は、知識を結びつけるために、四法や制度間の話をかなりします。
そうなると、話が飛びますので、その点で着いて来れない可能性は有ります。
「あれ?防護標章の要件って・・・」って疑問に思ったあとに、次の項目に移ってしまうからです。
したがって、入門講座から知識を再インプットする方が近道です。

つぎに、短答試験に複数年突破出来ていない場合です。
本人としては「入門レベル」は出来ていると思っていても、穴が細かく空いてしまっている状態です。
この場合、穴を埋めようにも明確な穴が見つからないため、中々点数が伸びません。
一度入門講座を受けることで、知識を全体的に上書きすることが可能です。
大きく分けるとこの2パターンだと思っています。

入門講座について、今年のスマートコースは「早めに短答レベルの学習が出来る」ことを意識して講義をしています。
例年のカリキュラムでは、秋過ぎまで短答過去問の着手が難しいという状況でした。
しかし、今年は重要な項目を早めに学習できるよう、かなり前倒しで学習スケジュールが進んでいきます。

また、論文の勉強が、どうしても手薄になります。
この点についても、論文これ問と同等のレジュメを使うことで、パーツ毎の論文の完成を早めにしてもらう事を意識しています。

昨年のスマートコースとはかなり変わっている状態です。
入門生に早い段階で頻出の分野だけでも試験レベルに到達して欲しいという気持ちと、スマートコースはこの時期から再受講生の受講生が増えることから、そのようにしてみました。
少なくとも、今年のスマートコースに関しては、昨年とはかなり変えているつもりですので、その点を考慮して学習を進めて頂ければと思います。