ガマンできるかな?

結局、試験勉強は「ガマン」との戦いだと思います。
それは、例えば、勉強のために「やりたいこと」をガマンできるかです。

仕事も同様です。
昨年の一発合格者対談を見て頂ければ話をしていると思いますが、この合格者は仕事についてセーブをしていたそうです。
それはサボるという訳では有りません。
大方の仕事って、やればやるほど・・・ってなることが大半だと思います。
例えば、70%の力でやった仕事も十分納品に耐えうるレベル。
にも関わらず、より良いものと考えて、100%、120%とやることが多いわけです。
ただ、それをやってしまうと当然自分の時間=勉強する時間が減ってしまう。
まさに「ガマン」する必要があるのです。

勉強内容についても同様です。
「論文」をやってみると書けないから論文の勉強しよう!
短答の問題のマドプロ解いたら解らなかったから、マドプロやろう!
どうしても「目先の疑問点」に飛びつく傾向があります。
そうでは無くてしっかりと「いつ、何をするか」決めて勉強を進める必要があります。
解らなくても「ガマン」する。
「終わらなかったらどうしよう」と不安を抑えつつ、勉強を進める必要があるのです。

そして、短答の過去問を解くと、条文を読んだりすることは疎かになりがちです。
これもどうしても「間違えた枝」「解らなかった枝」を覚えようとしてしまいます。
しかし、最近の短答試験の傾向は、単純に過去問やって覚えたからといって合格出来る程甘くありません。
しっかりとした理解がいりますし、条文を見ていることが大切なのです。

この間「商標権の移転について、24条の2は、全部丸暗記するしかないですか?」と聞かれました。
過去問をやって間違えると「あー!地域団体だから〜」と、結局一つずつ覚えようとする人も多いと思います。
ただ、それは単なる暗記になってしまいます。

そうではなくて、そもそも24条の2第2項〜第4項までは、一言で言うと何のための規定か?
何故この規定があるのか?と、共通の趣旨をおさえられているかです。
2項が〜、3項が〜って考える人は暗記に頼っているのです。

そういう条文の理解をしていかないと、本試験のいくつあるか問題には対応出来ません。
ここでも、安易な暗記を「ガマン」する必要があります。

結局、色々なことをガマン出来るかどうかだと思います。