論文試験受験組

さて今日から8月です。論文試験を受験した人はそろそろエンジンをかけていきましょう。
論文試験が終わると、ふぬけになってしまう事も多いと思います。
自分の受講生に「ちゃんとやってるの?」と昨日何人かに聞いたのですが、案の定のんびりしてる人もいます。
しかし、戦いは始まっています。

口述試験の勉強は、口述試験対策だけでなく、論文試験や短答試験にもかなり有効な学習です。実際、自分の入門講座では早い段階から口述の過去問を使っています。
口述の過去問は、口頭試問であるため、問題レベルは難しくありません。
そして、基本的な要件や趣旨を問われています。それは「論文試験」で書く内容だったり、短答試験で問われている条文の問題だったりしします。
したがって、口述過去問を使うことはとても良い学習法です(とくに、短答・論文が数年受からないという受験生は口述過去問を解くことで意外に基礎が正確に身についていないことが解ります)。

さて、論文試験を受験した人は、論文試験の結果にかかわらず口述対策を今は必死にやるべきです。
目安としては、論文合格発表の段階までに口述の過去問については完璧にするくらいの気持ちが欲しいです。このとき、暗記問題(条文通りにお答え下さい等)については、後回しでも構いません。また、趣旨も大まかに言える程度で良いと思います。

論文試験合格発表後から口述試験までは、殆ど時間がありません。
この間は、条文の暗記、趣旨の暗記に割り当てるべきです。
したがって、暗記以外については、論文合格発表までに完成させておくのが安心です。


特に1年目や、初めて短答突破した人は「論文は厳しかった」という意識が働いて気持ちがのらないと思います。結果として、合格していた場合、口述試験の勉強が間に合わないという事態になります。

なお、口述試験を過去問が完璧に出来るレベルまで引き上げれば、秋からの論文ゼミ、論文答練ではかなり有利に勉強を開始することが出来ます。逆にここでやらないと、折角論文を受験した優位性がなくなります。
発表まで1ヶ月ちょっと。のんびりしたらあっという間に1ヶ月経ちます。
口述試験は近年合格率が上がってきています。合格率があがって嬉しい反面、落ちられない試験になってきています。
仮に30人しか不合格にならなかったら・・・そこに入るのはちょっと恥ずかしいですよね。昔の口述試験と同様に、そういう意味での厳しさが戻りつつあります。

この1ヶ月はまだまだ気を抜かないで頑張りましょう。