大きな不安感
先日書いたように、ゼミ生と面談していて多かったのが「不安を感じている」というものでした。
不安には色々あるのですが、やはり「勉強が出来ない」「試験に受かりそうも無い」という不安が大きかったと思います。
この場合、割と具体的に聞くようにしました。
「不安は何に対して不安なの?」
- 「勉強が出来るようにならないからです」
「出来ないっていうのは何が出来ないの?」
- 「何か理解が出来ていないと思っています」
「理解が出来ないって、何が理解出来ていないの?」
- 「条文が解っていないと思っています」
「条文が解るってどういうことなの?」
- 「うーん、何か本質というか」
「条文の本質って?」
- 「要件とかですかね?」
「法文集見れば書いて有るのでは?」
- 「いや、その何というか、理解というか」
だいたいありがちな流れです。
あえて具体的に聞いていったのは、「具体的な目標」や「やるべきこと」が明確でないということを認識して欲しかったからです。
結果として、ゴールが無い不安です。
ゴールが無い不安は解消する事が無い不安です。
なので、ひたすら焦るだけで、あまり良いものではありません。
多くの人は「理解が足りない」とか、「論文が書けない」といった漠然とした不安になってしまうのです。
今何が不安なのか、それを解消するにはどうすれば良いのかを紙に書いてみると、良いと思います。
そして、不安を解消するために、今やるべきことを定量化し、それに従って勉強するしか有りません。
例えば、短答過去問をX問やるとか、論文試験をX回やるとかです。
時間が無いのも同じです。
今確保出来る時間を最大限活用すればよろしいかと思います。
ということで、不安で仕方ない人は、今一度「その不安って明確ななのか?」「解消するのか?」を考えるとよろしいかと思います。