論文試験を見た感想

論文受験生には不安を抱かず、口述試験に邁進して欲しいので、雑感として。

全体的には、試験委員に弁理士の割合が減ったからか、「実務的な問題」が少し減った気がします。
弁理士として、「そこを聞くの?」というのが個人的な感想でした。
裁定通常実施権とか、商4条1項17号とか、ちょっと微妙です。

さて、予想屋(?)としては、今年は厳しかったです。
特許法は、以前から言っていた国際段階の補正については出題されました。
ただ、上述したように裁定通常実施権とかは全く想定していません。
試験研究も存続期間絡み以外で出るとは思いませんでした。

意匠法は、画面デザインについては予想通り。
ただ、独自の意匠制度として、29条の2は正面から聞きにくいと思っていました。
予想できないかと言われれば、出来るものですが・・・
この辺はこれ問回していれば何とかなりそう。

商標法は予想出来ませんでした。17号とか想定すらしてませんでした。

そして、今回かなりショックだったのが、エマックス事件です。

最高裁判例が出たのが2月28日。
さすがにこの時点の判例は出ないだろうと踏んでいたのですが・・・
どちらにせよ、大半の受験生は書けないと思っていますが、来年からこの時期の判例も対策します。


ということで、精進します。