直前で気になる判例
さて、先日は条約について記載したので、判例についてです。
判例は、ある程度キーワードを押さえないといけないのがつらいところだと思います。
まず、BBS事件については、さすがに出ないかな?と考えています。
インクタンク事件も通常のペースであれば気にしなくて良いのですが、BBS事件の出題を見ると少し注意が必要です。
なお、同じ並行輸入であれば、フレッドペリー事件の方が出題可能性は高いと考えます。
パシーフカプセル事件は、短答試験で出題もあったので要注意でしたが、アバスチン事件がその後に出ているので、若干出題可能性は下がったと思っています。
ただ、膵臓疾患治療剤事件等の医薬品絡みの問題も考えられますが、それでも出題可能性は以前に比べると高くない予想です。
PBPにおけるプラバスタチンナトリウム事件は、実務の影響の大きさを考えると出てもおかしくないとは思っています。
これが出るとなると、リパーゼ事件も含めて出題するかも知れません。
さらに、優先権を絡めて人工乳首事件についても出題される可能性も少し有ります(ただ、この事件の出題可能性は低いと考えています)。
この辺は要注意です。
あと、実施権絡みについては出題に注意しています。
短答試験で頻出の生体高分子事件を初め、独占的通常実施権者の権利行使について出題される可能性があります。
メリヤス編機事件については引き続き注意が必要です。
高速旋回式バレル研磨法事件と併せて、審判・審取という論点で押さえておきましょう。
意匠法になりますが、笛付きキャラメル事件。
趣旨問題として問われてもおかしくないところです。
条約絡みというところでは、出題しやすい気はします。
意匠と言えば学習机事件が有名ですが、利用関係はこの判例を使わなくても答案が書けてしまうので、個人的には重要度が下がります。
商標に関しては、やはりeAccess事件はキッチリ押さえる必要があります。
ただ、事例が特殊なので、問題を作りにくい気もします。
同様に小僧寿し事件も、中々問われにくい部分です。
小僧寿し事件より、3条1項3号絡みの判例の方が出題可能性は高いと予想します。
基本的には過去問で問われている判例をしっかり押さえることが最優先です。
PBPや、延長登録出願絡みの新しい判例が問われる可能性はありますが、古い判例は過去問で出ていなければ出題可能性は低いと思っています。