口述試験対策

論文試験お疲れ様でした。選択科目、口述試験と色々と大変だと思いますが、今日は口述試験の対策を一つ。

解答するポイントですが、試験委員の質問に対して「短く解答する」ということを心がけて下さい。口述模試をやると、慣れていない受験生はここではまったりします。

例えば、「特許法における先使用権の要件について答えて下さい」と質問された場合どう答えるか?

「特許出願に係る発明の内容を知らないで自らその発明をし、又は特許出願に係る発明の内容を知らないでその発明をした者から知得して、特許出願の際現に日本国内においてその発明の実施である事業をしている者又はその事業の準備をしている者・・・ことです」

と答える人がいます。これはこれでOKなのですが、そもそも条文を丸暗記している必要がありますし、解答に時間がかかります。また、長く答えていて途中で間違えたことを言うと、絶対試験員に突っ込まれます。

特許出願の際その発明の実施である事業をしていること等です

こう答えれば、簡潔にポイントを答えることが出来ます。ここで、口述試験は問題が最後まで何を聞かれるのか解りません。すなわち、「先使用権の問題なのか」「先使用権からスタートして別の何かを聞きたいのか」が途中では解りません。仮に、これが試験問題として79条について聞きたければ「誰がですか?」「どこでですか?」と深く聞いています。これにより会話のキャッチボールが成り立ちます。
もし、他のことを聞きたければ、実は上記のようなあっさりした解答でもサラッっと通る場合があります。

この「小出しに答える」というテクニックは口述では極めて有効です。市販の口述問題集は模範解答が掲載されているので、かなり詳しく書かれています。しかし、実際の本試験では「あっさり」「簡潔に」答えることで、テンポ良く問題を進めることができます。

論文試験が終わった人は、必ず口述試験の勉強をして、論文合格発表後「まさか受かっていると思わなかった」と焦ることが無いようにして下さい。