論文を書く上での最低限の事項

今週出張やら収録2本入っていたりと全然時間が取れず、「採点終わるのか?」と戦々恐々としております。

さて、採点していて気になったことを書いておきます。
次回以降、論文答案を書く段階で少なくとも以下を注意して答案を作成して下さい。
そうすると、「最低限」の点数は確保出来るはずです。

1.規範を書く

極力「規範」を書くようにして下さい。
規範とは、簡単に言うと条文の言葉となります。
規範を省略する人がかなり多いのですが、そうすると「最低この分の点数は付けたい」という点数も付けられなくなります。
まず条文の文言(規定)を書くこと。それに対して当てはめという作業をして下さい。
答案で50点つかない人は、絶対に規範を書く練習をして下さい。

2.問題文の言葉を使う

次に「問題文にある言葉」は使って下さい。
例えば、問題文に日付が出てくれば、日付をどこかに使って答案を書いて下さい。
問題文に登場した言葉は総てどこかで使うようにして下さい。
答案構成段階で、問題文の言葉はチェックし、漏れないようにして下さい。

3.基本スキルをまず身につける

本試験で「規範」を必ず書く必要があるかと言われれば書かなくて良い答案もあります。
また、問題文の言葉も全部必ず使う必要はありません。

しかし「規範を書く」「問題文の言葉を使う」は基本中の基本なのです。
そしてこの2つは「誰でも書くこと」が出来る項目です。

確かに、規範を書かないで上手く答案をまとめる人もいます。
しかし、「点数が取れない」人が書かないとなると、点数が極端に悪くなります。
また、論証ミスをした場合、10点台となる可能性もあります。

少なくとも、論文答練で60〜70点以上確実に点数が取れていない人は、まずはこの2点を守るのがよろしいかと思います。もう一度書きますが、この2つは「誰でもかくこと」が出来る項目です。
この時点からやらずして点数を伸ばすのはかなり難しいのです。
(仮に条文は間違えても、問題文の言葉は絶対に使えるはずです)

なのに、「書かなくても良い場合がある」というのを免罪符として書かないということをしないで下さい。
それによって点数が取れてない人が多いのです。

まずは、この2つが上手く書けてない人は早急に書く習慣をつけるようにして下さい。