短答の合格基準点について

短答の合格基準点ですが、正直に申し上げて「誰も解らない」というのが正しいと思います。
先日、37点、38点(もちろんそれ以下でも)論文の勉強をすべきと記載しました。
それに対して、

信じてもいいですか!?
これらの点でも合格の可能性があるということでしょうか。

とご質問いただきましたが、そんな事は誰にも解らないのです。

「受かっていたかも知れないけどダメだった」というのは精神的につらいところはあります。
しかし、弁理士試験の勉強を続ける上ではマイナスにはなりません。

逆に「ダメだと思っていたのに受かっていた」という場合、もう論文試験の対策は間に合いません。
なお、このパターンは口述試験の勉強にも同じことが言えます。
合格基準点が何点か解りませんが、論文の勉強をして損は無いのです。

点数別に個人的な方針をお伝えしておきます。

39点以上

論文試験の勉強に邁進すべきです。
39点よりボーダーが上がる場合を想定している人がいますが、現時点の短答リサーチ等は出来る人が参加しています。
したがって、平均点が高くなる傾向にあります。
確証はなくても、とりあえず一つのラインはクリアしていますので、ひたすら論文の勉強をしましょう。

36〜38点

本試験でマークミス等があり、合格する可能性が0では無い層となります。
また、ボーダーもどうなるか解りません。
諦めムードかもしれませんが、「まだ可能性が0ではない!」と信じて論文試験の勉強をしましょう。

30〜35点

来年の勉強を見据える必要があるかも知れません。
といっても、30点以上であればだいぶ点数が取れており、来年の最終合格が見えつつあります。
来年一気に合格を考えると、年内に論文試験を完成する必要があります。
今年「まだまだ大丈夫」と、短答の勉強のスタートが遅かったのではないでしょうか?
年明けくらいから短答試験にシフトすることを考えると、今論文の勉強を引き上げることが重要です。

〜29点

四法の得点率が5割を切っている場合基本事項が抜けている可能性があります。
その場合、再度入門講座を受講するのも効果があります。
「入門講座」と軽く見がちですが、入門講座の受講生で40点台が出ることを考えれば、入門講座の重要性が解ると思います。
「基本」をおろそかにして勉強を進めると結局合格まで多く時間がかかります。

この辺は、受験機関のガイダンス等で講師に質問してみると良いと思います。