作問者の立場で考える

短答直前になりつつありますが、たまには論文の話題でも。

論文試験というと、受験生のイメージは「論文」にイメージが偏りがちですが、これは「試験」です。
それも「合否」を出さないといけない試験です。
したがって、点数をつけなければなりません。

皆さん、今答練を受けてると
「なんでこれ×なんだよ!」
「この採点おかしいよ!」
「この採点者だめだ」
とか、色々なご意見があることでしょう。
ごもっともです。自分も受験生のときはそうでした。

ただ、採点する側に回ると・・・論文試験の採点・添削ってすごいしにくいのです。
例えば、オンリーワン答案(他の人が書いていない論点が書いてある答案)が結構バラバラと出てくるのです。
また、「論文試験」は「論文」だと思っているので、書きたいことを書いてくる受験生も結構多いのです。
(いわゆる、題意把握ミスです)

論文試験は「試験」ですので、書きたいことを書くのでは無く、点数になることを書くべきです。
そこが上手く伝わっていない・・・感じでございます。

ということで、千差万別な答案になります。
特に、問題文が難しかったり、条件が甘かったりすると、採点者は悲鳴を上げます。
本当に点数をつけようが無いのです。

本試験はそれでは困ります。
一人の試験官が何百通も採点するので、バラバラな答案だと、点数をつけられないのです。
したがって、「正解の答案」があります。
そして、この正解に導くように・・・問題文を作っていくのです。

−つづく−