講師側のミスについて

本来は「プロ」ですからミスは許されないのですが、なかなか完璧な講師というのはいません。
したがって、多かれ少なかれ、どの講師も何らかのミスはします。
実際講座を受けていれば、「今の違わない?」という経験はあるでしょう。

疑問に思ったことの多くは受講生側が解ってない場合が多いのですが、中には講師が勘違いしている場合もあります。

講師側のミスとしては

  • (1)そもそも、規定を勘違いしている(他の内容と思い込んでいる)
  • (2)他の規定等と混在してしまう(本来は知っている)
  • (3)疑問に感じていない

かと思います。

(3)は質問されて「あっ、そこが気になるのか」と、そもそも疑問に感じてなかった部分です。
したがって講師は解らない場合があります。こう場合、自分の場合は申し訳ないのですが「わからないから後で調べる」と回答してしまいます。うそをついたりごまかしたりするのはだめだからです(例えば、「試験に出ないからやらなくて良いです」と何も説明しない)。

(2)が一番多いパターンです。講座とかで頻繁に話していると「話したいこと」が多々あります。そうすると、良く出る規定とかに引っ張られて、うっかり間違えてしまうパターンです。違う講義では正しく言っていて「前そんな事いったっけ?」みたいな場合もあります。

(1)は完全に思い込んでいるパターンです。実際講師は合格者(弁理士)ですが、当然100点とって弁理士試験を受かっている訳では有りません。したがって、全部の規定を完璧に理解している訳では有りません。可能性としては低いのですが、勘違いをしている場合もあります。(私)ゼミの講師等に多いパターンです。

ということで、講師側にもミスがある場合もあります。
したがって、疑問があれば質問をするなりするのがよろしいかと思います。
そして質問によって、講師も育つのです。
受講生から質問が多ければ多い程、講師もストックが増え、よりよい講義になっていくのです。
なので、自分は質問してくれる受講生さんは本当に有り難いです。

ただ、講師は敵ではありません。
「講師のミス、討ち取ったり!」という戦闘姿勢になる方もいますが、講師とは戦わないで下さい(笑)

確かに講義でも実務でも「ミスをしない」のが理想です。しかし、現実的にミスは出ます。
ミスが出たときに「ミスだった」と認めて、迅速に修正するのが良い仕事だと思っています。
しかし「ミスは出るもんだ」と思って仕事をすると、仕事が粗くなります。

したがって「完璧を目指す。しかし、失敗したときには迅速に対応する」という姿勢が大切だと思っています。

それは弁理士試験の勉強も同じです。
「忘れない」「間違え無い」と思って勉強しても中々上手くいきません。
「忘れる」「間違える」前提で勉強をし、忘れたとき、間違えたときに修正をかける事が大切です。